自作スプール2


木工旋盤の作品です。

手前右が旧型EV用の大口径スプール、左は新型EV用で一回り小さくなります。

奥は、細糸用の替スプールが製品として用意されていないパワーエアロGT6000用に作った細糸仕様で、
ドラグ機能のない固定式リールとして使います。

色の濃いのはカシュー漆塗り、薄いのはセルロースセメントの真空含浸透+同材の上塗りです。


工程説明

今回は耐久性を上げるために真空含浸塗装にトライした。

まずは真空容器。ゼロ真空を目指すわけでなく

1/10気圧くらいまで落とせれば木材の脱気ができて
セルロースセメントを木材内部空洞に充填するには
十分と考えて廃品利用でポリの空き瓶を利用した。

次の写真は真空引きをしたところで、ポリ瓶が凹んでいる。
上部に見えるのは逆止弁。

逆止弁は、自転車のチューブに使うバルブを買ってきて
逆さまに取り付けて、エポキシボンドで固定。

真空ポンプのカプラー部分を、ペットボトルのふたを
流用して作った。

瓶の中にセルロースセメントを満たして、スプールを漬ける。

蓋を密閉した後、ポンプをつないで排気する。

ポリ瓶が少し凹む程度まで排気するとよく振ったビールのように
泡がブクブク発生し、内部の空気が抜けて行くのがよく見える。

泡が出なくなったところで、スプールを取り出すと、残った
セルロースセメント量は半分以下に減っており、とりあえず
含浸塗装に成功!

次回目標はポリ瓶でなくガラス瓶にて真空度上昇にチャレンジ。

内部に浸透したセメントが固まるまで十分に乾燥させる。

乾燥後にさらに表面にセルロースセメントを塗り加える。

粘性が低いので回転させながらの塗装で、ここでは
以前に作成したフィニッシングモーターを利用した。

塗装が乾くまでの間は庭で作った自家製スモークサーモンとワインで一服。
奥に見えるカップは、庭の木を剪定したときの山茶花と樫の木を
それぞれ旋盤で削って作ったもの。
完成した新型EV用。

2009年SAKAI CUP大会の賞品のリールの副賞として出品。

計画図


スプール製作の合間に

旧型EV用スプールの回転塗装仕上げ
少し脱線して製作したカップと皿
カップは樫の木を軸方向に使用。年輪が綺麗に見える。
内側からウレタン塗り。
外面も塗って完成。